趣味で小説などを書くときに、歳時記を見るときがあります。
歳時記とは、俳句で使うもので、簡単に言えば「季語の辞典」ですね。
歳時記を読んでいると、時々、
「普段は使わないけれど、何かの機会に使えたら、素敵な表現」
に出会うことが多くて楽しいです。
例えば、冬の山についての季語で、
「山眠る(やまねむる)」
というものがあります。
これは、中国の山水画家の郭熙(かくき)の、山水画に対する考え方に端を発します。
「春山淡冶にして笑うが如く、
夏山蒼翠にして滴るが如し、
秋山明浄にして粧うが如く、
冬山惨淡として眠るが如し。」
夏山蒼翠にして滴るが如し、
秋山明浄にして粧うが如く、
冬山惨淡として眠るが如し。」
山を、四季折々で姿を変える「生き物」として捉える考え方について、書かれている文章です。
ここから、四季、それぞれの季節の季語が生まれたという説があります。
春は「山笑う(やまわらう)」。
夏は「山滴る(やましたたる)」。
秋は「山粧う(やまよそおう)」。
冬は「山眠る(やまねむる)」。
春夏秋冬、それぞれの季節で、違う表情を見せてくれる山。
四季折々、さまざまな生命をはぐくみ、姿を変えていく山。
そう考えると、山って、確かに、生命なのかもしれません⛰️
地球を一つの生命とする考え方もありますし、おかしくはないですね🌏
歳時記を久しぶりに読んだら、なんだか、俳句を詠みたくなりました🖌️
年末に、こたつで温まりながら、久しぶりに詠んでみようかしら……?
と、思う、利用者キクチでした。