狐のおはなし🦊

こんにちは🌸利用者のキクチです✨

今日、3月22日は、童話作家・詩人として著名な、新美南吉氏の忌日だそうです。
名前を聞いて、「はて?」となった方もいらっしゃるかもしれません。
でも、「ごんぎつね」「てぶくろをかいに」という作品名を聞けば、「ああ!」と得心がいくのではないでしょうか?

「ごんぎつね」も、「てぶくろをかいに」も、どちらも狐の登場するお話です。
この二つの話で印象的であるのは、どちらも、「狐が、単なる悪賢い存在ではない」ということ。

例えば、「かちかち山」などでは、狐🦊が、知恵を使って、おばあさんの仇である狸を成敗します。
しかも、それは、現代でいうならば、だいぶひどい方法です。
また、日本各地に、狐が人を化かした話も多く伝わっています。
OHANAのある茨城県にも、狐に関連した伝説が数多く存在しています。

悪役としての狐、その極めつきは、玉藻前(たまものまえ)。
殺生石として封印されたという、金毛白面九尾の狐です。
元を辿れば中国の殷の時代まで遡ることのできる、長命な妖狐🦊であるとか……

ですが、「ごんぎつね」、「てぶくろをかいに」で描かれる狐は、そうではありません。
例えばごんぎつねの主人公である、いたずら狐の「ごん」は、自分の行いを深く反省し、償いをするという情の深さが見られます。
「てぶくろをかいに」の子狐には、子供特有の臆病さ、無邪気さが見られます。
また、「てぶくろをかいに」の母狐には、「ほんとうに人間はいいものかしら」と、自らの今までの価値観を疑問に思う心があります。

つまり、新美南吉氏の描いた「狐」は、非常に「人間的」なのです。
単に、人を化かして面白がったり、人間に成敗されてしまったり、と言うような悪賢さの象徴ではないのです。
そういう意味で、新美南吉氏は、優れた童話作家であり、新しい境地を切り開いた方と言えるのではないでしょうか?

新美南吉氏は、他にも、数多くの童話や詩を書いた方です。
これを機会に、改めて、作品に触れてみるのも、いいかもしれませんね✨

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