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目次
はじまり
こんにちは🌺 利用者:凌霄花です♪
今回は、15年前に公開された、ちょっと「おかしな」映画の話をしましょう📽️
制作はディズニー、監督はティム・バートン。
そして、下敷きにされている物語は、「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」。
原作者であるルイス・キャロルの「言葉遊び」もいくつか踏襲しながら描かれる、不思議で奇妙な世界の物語。
それが、映画「アリス・イン・ワンダーランド」と、その続編である「アリス・イン・ワンダーランド〜時間の旅〜」です。
ひとつめのおはなし / 物語のあらすじ
映画「アリス・イン・ワンダーランド」のあらすじを、簡単に説明しましょう。
19歳となった主人公「アリス・キングスレー」は、招待されたパーティーでの突然の出来事に戸惑い、その場から逃げ出してしまいます。
逃げ出した先で、兎を追い、穴に落ちたアリスは、幼少時代にも迷い込んだ「不思議の国」へと、「もう一度」迷い込みます。
しかし、アリスが目にしたのは、「赤の女王」の圧政と支配により、変わり果てた「不思議の国」。
そして、自分のことを、「不思議の国」を救ってくれる救世主であり、怪物を打ち倒す唯一の剣である「ヴォーパルの剣」を使える戦士だと信じる、「不思議の国」の住人たちでした。アリスは、自分は、怪物を打ち倒せない、戦士にはなれない、と怖気付き、一度逃げ出します。
しかし、「不思議の国」の住人であり、賢者である青い芋虫「アブソレム」との対話の中で、「本当の自分」、そして、怪物へと立ち向かう勇気を、もう一度手にします。
そして、自らの意思で、「不思議の国」に圧政を敷く「赤の女王」、そしてその配下である強大な怪物「ジャバウォッキー」に立ち向かっていくのです。
続編である「アリス・イン・ワンダーランド〜時間の旅〜」では、さらにその後の「不思議の国」の話、そして、「不思議の国」で過去に起こった数々の事件や、「現在」の「不思議の国」につながっていく要素が、様々に描かれています。
例えば、
「マッドハッター、三月ウサギ、ヤマネが、なぜ永遠にお茶会を続けているのか?」
「『赤の女王』は何故、頭部が異常に肥大してしまったのか?」
「『赤の女王』と『白の女王』は姉妹だが、何があって確執が生まれたのか?」
などなど。
一作目の「アリス・イン・ワンダーランド」では明かされなかったり、詳しく描かれることのなかった要素が、この「時間の旅」という物語によって、次々と明らかになっていくのです。
ふたつめのおはなし / 怪物ジャバウォッキー
一作目で、主人公のアリスが、ヴォーパルの剣の力を借りて打ち倒す怪物が、ジャバウォッキー。
これは、ルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」の中で、ハンプティ・ダンプティがアリスにその意味を解説する、一見して意味のわからない詩「ジャバウォックの詩」に出てくる正体不明の魔獣が元になっています。
「ジャバウォックの詩」には、「かばん語」と呼ばれる、ルイス・キャロルの創作になる「創作上の言葉遊び」が数多く含まれています。
映画「アリス・イン・ワンダーランド」では、ジョニー・デップ演じる「マッドハッター」が、次のように、「ジャバウォックの詩」を呟きながら、森を歩くシーンがあります。
夕めし時 ぬるんのトーブは
ぐるんと 穴を開き
ボロゴーブは嘆き
ラースは喚き
(※日本語吹き替え版より)
ちなみに、これをわかりやすく訳すと、以下のようになるようです。
日時計の周りにある芝生にて、ねじ錐のようにくるくると回転しながら穴を穿ち、
弱々しくみすぼらしいボロゴーブ(鳥)は嘆き、
緑色の豚であるラースはうめき、さえずる
登場人物であるマッドハッターは、「(この詩は)全部君のことだ」と語ります。
名もなき勇士が、「ヴォーパルの剣」を用いてジャバウォックを討伐し、その首を手土産に家路へつく、という内容の「ジャバウォックの詩」は、アリスがこれから成し遂げることを描いた物語なのだと述べるのです。
「アリス・イン・ワンダーランド」のアリスは、紆余曲折の末、「ヴォーパルの剣」を手にした勇士として、怪物ジャバウォッキーの首を切り、打ち倒します。
これによって、「赤の女王」による圧政は終わりを告げ、統治者の証である王冠は、「白の女王」の手元に戻り、「白の女王」によって「赤の女王」は追放されます。
そして、「白の女王」は、「感謝の証に」と、ジャバウォッキーの血の入った小瓶を、立派な戦士となったアリスに捧げます。
「(この小瓶の中身を)飲めば、(元の世界に)帰れる?」
と「白の女王」に問うアリス。
「白の女王」は穏やかに、
「もし、そうしたいなら」
と答えました。
その後、「不思議の国」の住人たちと別れ、アリスは元の世界に戻ります。
けれど、その心の中には、きちんと、「不思議の国」で経験したことが、確かに残っているのです。
みっつめのおはなし / 「怪物」とは何だったのか?
「アリス・イン・ワンダーランド」では、ジャバウォッキーは、「赤の女王」の配下であり、恐ろしい姿をした怪物です。
最初にその姿を目にしたアリスは、「ありえない」と思わずこぼしています。
しかし、アリスは、「奇想天外なことを6つ信じるのは朝飯前」と言い、自分を勇気づけます。
「ありえないこと(不可能)」を、「ありえる、できる(可能)」と考え、自分を鼓舞するのです。
体を小さくする薬、体を大きくするケーキなどを次々に挙げ、そして、最後には、「私がジャバウォッキーを、殺すこと」と宣言します。
そして、宣言通り、アリスは、怪物ジャバウォッキーを打ち倒すのです。
「白の女王」は、戦士として名乗り出るべきか迷うアリスに、声をかけます。
「他人のために生きなくていい。答えは、自分で選びなさい。だって、怪物と戦う時は……あなたひとりなのよ」
(映画「アリス・イン・ワンダーランド」日本語吹き替え版より)
この言葉には、アリスという一人の少女の未来を案じると共に、アリスという「ひとりの人間」の決断を促し、少女から大人へ、弱々しい存在から、これから社会を戦い抜いていく「ひとりの戦士」へと成長してもらいたいという願いが含まれているのではないか、と感じます。
「アリス・イン・ワンダーランド」は、アリスが「不思議の国」を救う物語でもありますが、何よりも、迷える自分を救い、そして成長していく物語でもあるのです。
ならば、「怪物」として描かれたジャバウォッキーは、アリスが必ず乗り越えなければならなかった「試練」であり、断ち切らなければならなかった「自分自身が抱える迷い」の象徴であったと、見ることもできるでしょう。
おわりに
今回は、私の大好きな映画「アリス・イン・ワンダーランド」について、そして、映画に登場する怪物「ジャバウォッキー」について、書かせていただきました。
みなさんも、今、立ち向かっている「怪物」が、それぞれにいるかと思います。
「怪物」との戦いは、決して、永遠ではありません。
「怪物」と真っ向から対峙し、向き合い、それを打ち倒すという勇気が持てたなら、きっとその勇気は、あなたの成長に一役買ってくれることでしょう。
それでは、今回はここまで。
今日も、皆さんが、素敵な1日を過ごせますように🫖


