気づくと繰り返し聞いている「推し」な曲たち🎧♪

はじめに

こんにちは🌺 利用者:凌霄花のうぜんかずらです。

さて、今まで何度か、「〇〇な曲紹介」として、テーマを決めて、曲を紹介してきました。
冬を楽しむための曲❄️、春を楽しむための曲🌸、ハロウィンのモンスター曲🦇など……。

基本的に、「自分が聞いたことのある曲」の中から、
「ちょっと王道からは外れていると思うけど、ご存じの方もいいらっしゃると思う。でも多分、万人が知っている曲ではない」
くらいの、微妙なラインの曲を、セレクトするようにしているのですが……

今回は、そういうラインを考えないことにしました。

というわけで今回のテーマは!
「私(利用者:凌霄花)が、最近、ヘビロテしている『推し曲』」
です!

できるだけ、音源の入手が可能な曲をご紹介させていただきますが、どうしても正規音源or公式PVが見つからない場合は、曲の紹介のみとなります。

それでは、少々、私の「推し曲」の話に、お付き合いくださいませm(_ _)m

Big Brother / 核P-MODEL

世界的に有名な「ディストピア小説」である、ジョージ・オーウェルの「1984年」に着想を得たとされる1曲です。
ミュージシャンである平沢進氏が、作詞・作曲を担当しています。

タイトルの「Big Brother」は、「1984年」に登場する架空の人物「ビッグ・ブラザー」が元。
「ビッグ・ブラザー」は、「1984年」の作中世界において、全体主義国家「オセアニア」の頂点に君臨する独裁者ですが、本人そのものは登場しません。
ただ、ポスターにその顔が書かれていたり、作中の「テレスクリーン」という独自の装置から放映される映像に登場するのみです。

しかし、「ビッグ・ブラザー」は、本当に実在しているかどうか、国民の誰にも知らされていないにも関わらず、作中において絶大な影響力を持っています。
そして、国民は、常に、「ビッグ・ブラザー」によって監視され、支配されているのです。
これは、作中において、ポスターに書かれた「BIG BROTHER IS WATCHING YOU(ビッグ・ブラザーがあなたを見守っている)」という言葉に象徴されています。

楽曲「Big Brother」は、「全体主義による弾圧と監視、強制的服従を諷刺する曲」(Wikipedia:「ビッグ・ブラザー」の項より引用)とされています。

平沢進氏の、滑らかで美しい声によって牽引されていく曲ですが、途中に、バンド「PEVO」のリーダーである「PEVO1号」氏の、低く電子的な、演説の如きフレーズも入ってきます。

この曲は、一般的な「カッコイイ音」や、「心に響く歌詞」というものは登場しません。
ですが、実に印象的で、気づけば繰り返し聞いている曲、という感じです。

現在は、ミュージシャンである平沢進氏の公式サイトの中の、「About」の項目の中にある「Free Samples」のページより、音源の無料ダウンロードが可能となっています。

Free samples(無料ダウンロード) | 平沢進公式サイト / Susumu Hirasawa Official Site
ダウンロードの際には、マウスを右クリックし「別名で保存」かそれに類するものを選択し、保存してください。

プラシーボ / 蜂屋ななし

現在は「栗山夕璃くりやまゆうり」名義で活動中のボカロP、「蜂屋ななし」氏の VOCALOID曲です。

曲名になっている「プラシーボ」とは、一般的には「偽薬」の意味を持ちます。
臨床試験などで、薬の有効性を評価するために使用される、薬効成分を含まないものを指します。

また、それ以外にも、「プラシーボ(placebo)」には、「気休めの薬」という意味もあります。
私は、こちらの意味の方が、この曲には合っているように感じます。

「この薬が、気休めに過ぎない、本当に効くかどうかわからない薬でも、その薬にすがらずにはいられないし、飲まずにはいられない」
という、一種の狂気、追い詰められた状況にいる様子が、この曲からは感じられます。

それでも、この曲を聴いた時、ただ単純な暗いだけの曲と感じないのが、蜂屋ななしさんのすごいところだな、と、私は思います。
特に、初音ミクの、いい意味で「可愛さ」を削ぎ落とされた、ざらざらした声から始まり、サビで一気に音程が上がるところが、不安定な精神状態を表しているようにも感じるところが、すごい表現力だと思っています。

箱庭傍観者 / スペクタクルP

私の尊敬するボカロP、スペクタクルPさんの曲のうちのひとつです。

これは、スペクタクルPさんの作った創作の世界の、登場人物のことを描いた曲。
「病に倒れ、病床で空想にふける少女が、自分の創作の世界で「神様」としてふるまう様子が描かれている」曲です。

この曲を初めて聴いた当時、ひどく衝撃を受けたんですね。
こんな風に美しくて、けれど無情な、無邪気で残酷な、それこそ神様みたいな曲があるんだ、と。

ピアノの伴奏の、透明で、けれど力強いうねりを感じる、そんな美しさもさることながら、わざと無機質に調声された初音ミクの声も、人間らしい感情のない「神様」を表しているような気がして、ただただ、衝撃を受けたのを覚えています。

同時に、ピアノだけを使って、伴奏を作って、それに歌をのせてもいいのだ、と。
そういう単純なことに、この曲を聞いて、やっと気づいた、という感じで。

今でも、スペクタクルPさんは、私にとって、届かない目標であり、けれど背中を追いたいボカロPのうちのひとりです。

アンノウン・マザーグース / wowaka

今は亡きボカロPであり、ロックバンド「ヒトリエ」のボーカル&ギター、wowakaさんの、最後のVOCALOID曲です。

「wowakaさんのミク」の特徴的な声や、歌い方はそのまま。
けれど内容は、まさに「wowakaさんの集大成」とも言える歌詞となっています。

サビで、伴奏の音が減り、際立つ初音ミクの声は、「誰か」に問いかけているような感じがします。
また、サビの直前で、まくしたてるように、必死に訴えるように速くなるミクの声は、画面のこちら側にいる私たちに、何かを伝えようとしているように感じます。

2024年4月、この曲を、「ヒトリエ」が「THE FIRST TAKE」のYouTubeチャンネルで歌う様子が公開され、ファンの間では話題となりました。

この動画↑の中で、ヒトリエの現ボーカル&ギターであるシノダさんが、演奏を始める前(1分24秒ごろ)に、
「いくぞFIRST TAKE! wowakaより、愛を込めて! 『アンノウン・マザーグース』!」
と、タイトルコールをするんですね。

この「wowakaより、 愛を込めて」という言葉を聞いて、私は泣きそうになりました。
「wowakaさんは確かに亡くなったけれど、その意志は受け継がれている」
という思いもありましたし、何より、
「ヒトリエの皆さんは、今もwowakaさんと共に歌い続けているという思いがあるんだ」
というのを感じて……。

泣きそうになったというか……涙が自然に零れました。

おわりに

今回はちょっと、ダウナーな曲や、暗い雰囲気の曲が多くなりましたm(_ _)m
また次回より、明るめの曲もご紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします…!

「他のブログ担当メンバーさんも、自分の『推し曲』を紹介してくれたら嬉しいなぁ」
という気持ちで、今回、自分の「推し曲」を書かせていただきました。

それでは、今回はこのあたりで失礼致します! |彡.。.:*・゜サッ!!

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